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「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2022」第9回目の授業を実施。夢先生は茂怜羅オズさん!

教育

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この記事のもくじ

  • 前半は、体育館で行う「ゲームの時間」
  • 自分の「好き」という気持ちを大切に
  • 環境を変え、海外でビーチサッカーを始める
  • 「日本人になる」という夢を叶え、日本代表としてワールドカップ出場へ
  • 「夢の教室」を終えて ~担任の先生と子どもたちの感想~

10月13日(木)に、港区立麻布小学校にて、第9回「ZOJIRUSHIユメセンサーキット2022」が開催されました。夢先生は、茂怜羅オズさんが務め、「夢の教室」を行いました。

プロフィール写真

PROFILE

茂怜羅オズさん

ブラジル・リオデジャネイロ州出身。6歳でビーチサッカースクールに入り、本格的にビーチサッカーを始めました。
15歳の時にサンパウロ州選抜に選出。また、同時期にサッカーの名門チーム、バスコ・ダ・ガマからテストの誘いを受け、見事に合格してチームの一員となりました。
17歳の時にビーチサッカーとサッカーの両方からプロ契約のオファーを受け、ビーチサッカーを選択。
2006年にドイツのユニオン ブラジルFCに、2007年にはレキオスFC(現 東京レキオスFC)に移籍しました。全国ビーチサッカー大会では、2014年までに3連覇を含む最多6度の優勝を達成。
2012年に日本国籍を取得し、2013年にタヒチで行われたFIFAビーチサッカーワールドカップに日本代表として出場、大会最優秀選手賞のゴールデンボールに次ぐ、シルバーボールを受賞しました。

前半は、体育館で行う「ゲームの時間」

「夢の教室」の前半は、体育館で行う「ゲームの時間」。まずは集まった児童たちにこの時間の感染症対策に関するルール説明。そしてその後、水分・塩分補充の大切さについてお話がありました。

「ゲームの時間」では、進行をするアシスタントから出題されるゲームの課題を夢先生の茂怜羅さんとみんなで協力して、チャレンジしていきます。5年1組も5年2組も、茂怜羅さんと作戦を立てて、難しい課題も最後までクリアできました。

自分の「好き」という気持ちを大切に

夢の教室の後半は、教室でトークの時間。茂怜羅さんとビーチサッカーとの出会いから夢をかなえるまでにどんなことがあったのかを聞き、子どもたちの夢について一緒に考えました。

ブラジルのリオデジャネイロで生まれた育った茂怜羅さんは、6歳の時、家の近くにビーチがあったことがきっかけで、ビーチサッカー教室に通い始めました。毎日の練習や試合が楽しく、どんどんビーチサッカーのことが好きになっていき、12歳の時に初めて、「プロのビーチサッカー選手になりたい」という夢ができました。

茂怜羅さんが14歳の時、サッカーの監督からも声をかけてもらい、ビーチサッカーと並行して、サッカー教室にも通い始めました。ビーチサッカー教室にも、サッカー教室にも通い、平日も休日も忙しかった茂怜羅さんは周りの友達が遊んでいるのを見て、自分も一緒に遊びたいと思ったこともあったそうですが、監督から「今頑張らないとプロの選手にはなれない」と言われ、自分を奮い立たせて、練習に励んだそうです。

一生懸命ビーチサッカーとサッカーの練習を続けてきた茂怜羅さんが16歳の時、ある大きな決断をしなければなりませんでした。それは「プロのビーチサッカー選手」の道と、「プロのサッカー選手」の道、どちらを選ぶかでした。どちらに進んでプロ契約を結ぶのか、茂怜羅さんはとても悩んだそうですが、自分が好きなことをずっと続けたいという思いと、いつも練習している海辺の雰囲気がとても好きだったこともあり、「プロのビーチサッカー選手」になることを選びました。

環境を変え、海外でビーチサッカーを始める

16歳からプロのビーチサッカー選手としての道を歩んだ茂怜羅さん。初めて出場した大会ではチームは優勝しましたが、自分は長時間試合に出場できず、悔しい思いが残りました。そこで、茂怜羅さんは自分も周りの選手と同じように長時間試合に出場できるようになるために、さらに練習を一生懸命頑張りました。すると、少しずつ試合に出られる時間が長くなり、活躍できる場面も増えていったそうです。

茂怜羅さんのチームでの活躍が目立ち始めた頃、ドイツのビーチサッカーチームから声がかかりました。家族や友人と離れなければならず、住む環境や練習をする環境も大きく変わるので、不安もありましたが、海外にはどんな選手がいるのか、どんな試合の雰囲気なのか、海外のビーチサッカーにとても関心のあった茂怜羅さんは、20歳の時に、所属していたブラジルのチームを辞め、新しい環境でチャレンジすることを選びました。

ドイツでは、初めての一人暮らしで、練習や試合が終わってから、自分で食事を作ったり、洗濯をしたり、試合では、ドイツだけではなく、ドイツの周りのヨーロッパの国々に行ったりと、たくさん初めての経験をしたそうです。

「日本人になる」という夢を叶え、日本代表としてワールドカップ出場へ

ドイツでビーチサッカーをしていた茂怜羅さんに、次は日本から声がかかりました。また新しい環境でチャレンジしてみようと思った茂怜羅さんは、日本でビーチサッカーをすることを決断しました。

その頃の日本のビーチサッカーは、ブラジルやドイツに比べると弱かったので、自分もチームメイトと一緒に練習を頑張って、日本のビーチサッカーを強くしたいと思うようになり、さらに日本の環境や文化、食べ物などもどんどん好きになった茂怜羅さんは、「日本人になる」という夢ができました。そして、日本代表としてワールドカップに出て、今までお世話になった周りの人に恩返しをしたいと思ったのです。

日本国籍を取得するには、3つの大きなハードルがあります。日本に5年間住み続けること、日本語の読み書きや、日本語で会話がある程度できること、試験に合格することです。チームメイトとまずはビーチサッカーについての言葉から一緒に勉強を始めました。また、日本の子どもたちと一緒に塾に通ったり、ドリルを使って日本語を自主勉強したり、ビーチサッカーの練習をしながら、日本国籍を取得するために毎日勉強も頑張りました。その結果、試験に合格し、日本国籍を見事取得できました。ブラジルの家族も喜んでくれたそうです。

日本国籍取得後、日本代表にも選ばれ、ワールドカップに出場できると思った矢先、ワールドカップの1週間前の試合でケガをしてしまいました。ワールドカップに出られるかわからなかったのですが、茂怜羅さんは、残り1週間ずっとリハビリに専念しました。その結果、日本人としてワールドカップに出場でき、ベスト8まで進むことができました。ビーチサッカーのワールドカップは2年に1回開催されます。茂怜羅さんは、これまで5回出場し、2021年のロシアで開催されたワールドカップでは、日本は決勝でロシアに敗れてしまいましたが、銀メダルを獲得しました。2023年のワールドカップでは金メダルを目指します。それが茂怜羅さんの今の夢だそうです。

「夢の教室」の最後には、茂怜羅さんから「あきらめない」、「チャレンジする」、「助け合う」の3つの言葉が子どもたちに送られました。辛い時でもあきらめずに。どんなことでもまずはチャレンジを。そして、チームメイトや友人と助け合う。この3つを意識していたからこそ、茂怜羅さんは自分の夢をかなえることができたそうです。

「夢の教室」を終えて ~担任の先生と子どもたちの感想~

IMG_0082.JPG(左より)大西先生、藤野さん、寺田さん

Q1 「夢の教室」で印象に残ったことは何ですか?
Q2 お話を聞いて、これから夢を叶えるためにやってみようと思ったことはありますか?
 
藤野さん【将来の夢:トライアスロンコーチ】
A1 「あきらめない」という言葉が印象に残りました。
A2 走る練習や水泳の練習はもちろんですが、トライアスロンについての勉強も頑張ろうと思います。

寺田さん【将来の夢:サッカー選手】
A1 色々なことに「チャレンジ」している茂怜羅さんがすごいと思いました。
A2 練習の中で、小さな努力をこつこつ積み重ねようと思います。

大西先生の感想
プロの選手・監督と直接触れ合う機会がないので、今回の授業はとても貴重な体験でした。夢に向かって努力をしてきた茂怜羅さんの本当の声で、子どもたちに話をしていただけたので、子どもたちの心にもしっかり届いたのではないかと思います。

IMG_0083.JPG(左より)若松先生、三浦さん、村川さん

三浦さん【将来の夢:獣医師】
A1 あきらめないで、夢に向かっていったことです。
A2 本を読み、動物の特徴を勉強します。

村川さん【将来の夢:ゴルフ選手】
A1 茂怜羅さんが好きになったことをあきらめなかったことです。
A2 アイアンでスイングの練習を頑張ります。

若松先生の感想
茂怜羅さんと一緒に体育館で遊んでいる児童の姿や、茂怜羅さんの話を夢中で聞いている児童の姿を見られたことはもちろんですが、普段の学校生活の中で聞いたことがない児童の話や夢を聞くことができて、とても嬉しかったです。

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「ユメセンサーキット2022」は、全9校・計588名の児童の皆さんに授業を受けていただき、2013年の「ユメセンサーキット」開始以来、累計4,500名を達成しました。これまでの実施レポートはこちらをご覧ください。

※本記事の内容は、掲載日時点の情報です。

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